2009/05/30

水俣「撤退ない」 チッソ会長、蒲島知事に表明

水俣「撤退ない」 チッソ会長、蒲島知事に表明 2009年05月30日

蒲島郁夫知事は二十九日、水俣病未認定患者救済法案をめぐり、原因企業チッソや協議入りした与野党幹部を相次ぎ訪れ、今国会中の政治決着への努力を要請した。この中でチッソの後藤舜吉会長は、分社化後も水俣撤退の考えがないことを表明した。

与党案に盛り込まれたチッソ分社化については、分社化後に同社が撤退するとの懸念が根強い。蒲島知事は二十六、二十七の両日に水俣市などを訪問して聞いた患者団体などの意見を踏まえ、「多くの人の不安にどう応えるか」と迫った。

後藤会長は、水俣製造所には(1)十五万坪の土地(2)千三百人の熟練した社員(3)安い電気や豊富な水-が存在する点を挙げ、「水俣は大事な生産基地。ここを離れていくようなことはない」と強調した。

与野党に対して知事は「地元の早期解決への思いはほぼ一致している。双方の協議で答えを出してほしい」と求めた。

自民党の大島理森国対委員長は「会期も延長するので、成立するよう努力したい」と応じた。民主党の菅直人代表代行は「分社化には地元の懸念がある。ぎりぎりの努力をわが党もしたいが、被害者の納得が欠かせない」とした。

要望を終えた知事は「チッソから水俣に残るという意思表明を引き出せた」と手応えを口にした。(楠本佳奈子、潮崎知博)

上記は、熊本日日新聞の記事です。

後藤会長は、熊本県議会でも水俣市議会でも同じことを、2007年12月ころに発表されています。
あの時の、前知事は何をしていたのでしょうか?
また、水俣市議会の一部の議員の皆さんは、何を聞かれたのでしょうか?
自分たちの市議会だよりにも、ちゃんと書かれていたような記憶があるのですが…?

水俣市長でさえ、後藤会長が「出て行かない」と言われているのに、一部の人たちの意見を環境大臣に直接会い、お願いされています。地元の市長の発言は重いもので、地元の大多数の意見として見られてしまいます。市長の言動はとても残念です。

水俣市長、どうか多くの水俣市民が本当に願っている、「水俣病問題の早期解決」と、チッソを水俣から撤退させないチッソの強化につながるような言葉を一度言ってもらえませんか?

市長のたくさんの教え子たちも、チッソで、またその関係会社や関連会社などで、がんばって働いていますよ。その教え子たちのためにも、若い青少年の将来のためにも再考をお願いします。

前の知事に比べたら失礼ですが、蒲島知事のがんばりにはとても感心、感謝いたしております。
蒲島知事がこれほどがんばっていらしゃいます。水俣市長、ぜひ蒲島知事と一緒に、「早期解決」に取り組んでください。

水俣市民の皆さん、水俣の存続のためどうぞこれ以上混乱しないように、この問題の早期解決の実現に向かって協力しあい、がんばりましょう!

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